足首(足関節)の底屈

ジャンプの動きをスローモーションで撮ってみました。
 

 
足の甲を伸ばす動き(=足裏の筋肉を縮める動き)を〈足関節(足首)の底屈〉と言います。ジャンプは足関節の底屈動作によって可能になっているわけですね。
 

 

 
また特に、足が着地するときに地面からの衝撃をうまく吸収し、かつ上位の関節に適切に分散するという重要な役割を果たします。
 
そして、地面からの衝撃を吸収するためには、母趾の先端から着地することが最も重要です。「母趾の先端から着地するために、足関節の底屈が必要である」とも言えます。
 
また逆にいうと、足関節の底屈がきちんとできていない状態(=足首が伸びずに曲がったまま)でジャンプすると、地面からの衝撃をうまく吸収できず、かかとや膝、股関節、腰椎、頸椎、頭部などに過度な衝撃が加わってしまいます。
 
バスケットボール競技は足首に負担がかかるからこそシューズが足首をホールドする構造になっていますが、ホールドすることで足首の最大底屈の動きに制限をかけてしまいます。そうすると、母趾先端から着地できずアキレス腱断裂などの故障に至るケースが起こります。
 
(例:母趾球や指の付け根あたりで着地したり、かかとから着地してしまう動作を繰り返すことで起こる)
 
この足関節の底屈動作がまともにできない方がたくさんいます。
昨今では小学生の子供でも足関節の機能低下がたくさんみられます。
大きな要因は、地面と靴があげれると思います。
 
1、フローリングやコンクリートなどのフラットな硬い地面の上ばかりで過ごすことで足のアーチが変形する
 
2、足に合わない靴を履き続けることでし正しく足裏の筋肉が使えなくなる
 
足関節はかなり可動性のある関節です。
なのに多くの人が日常で足関節をほとんど動かしていない。
特に、底屈の動きはほとんどされていないと思います。
(つまり足首がずっとまがりっぱなしで歩き生活している)
 
足関節が正しく動かないので股関節の機能も低下します。
ご老人の足の動きと陸上選手の股関節の動きをイメージすればわかりやすいですね。これは股関節の機能低下の前に、足関節の底屈動作が皆無になっているという問題が起きています。なので一生歩ける身体でいたいなら、足の使い方の基礎を身につけることが重要です。 

正しく立つ、歩く動作については、うちでは【動きの基礎講座】や【美脚セミナー】で指導しています。 
 
足は頭から一番遠いので意識や関心がおよばない方が多いと思いますが、どうか足を大切にしてあげてください。「自立」は足から始まります◎