京都1Day 集中講座のレポート

昨日は京都にて6時間の集中講座を実施しました。
 
遠くは福井県や愛知県から。長年学んでくださっている方、久しぶりに来てくださった方、最近私を知ってくださった方のご参加でした。
 
   
1ヶ月前からオンラインで事前学習を経ての昨日の講座を迎えたわけですが、今回の参加者の皆さんは長年学んでくださっている方はもちろんのこと、最近私を知ってくださった方々も自発的に学び取ろうとする意欲が高く、それぞれが習ったことを自分の身体に落とし込む努力や工夫をされていたことがとても印象的でした。
 
今回の講座では「肋骨の正しい位置」がクローズアップされたと思います。
 
私の考えでは「身体は下から作り上げる」というセオリーがあるので、肋骨はかなり後にならないと理解することが難しい部位と言えます。
 
人間は立って歩く動物ですから、自分の体重を支えたり最も衝撃を受けるのは「足」です。だから足から作り上げないと、たとえ体幹を鍛えても使い物にならないと考えています。
 
だから私のレッスンでは必ず足から始まります。
 
そして体幹を理解するには「手」からも攻めていかないとすんなり理解することは難しいと考えています。(末端の関節は、主要な関節の動きに大いに影響しているからです)
 
さらに体幹には色んな場所に呼吸筋がありますので、呼吸法も抑えておくべきです。
 
足先、手先、呼吸と準備をしていき、次に「骨盤と下肢の関係性」を抑えつつやっと「骨盤と肋骨の位置関係」について理解できる準備が整います。
 
そこでいつも参加者の方に衝撃が走ります。
 
骨盤に対して自分の肋骨がものすごくズレているのだということが理解できるようになるからです。
 
しかしその気づきに至るまでにはもう一つハードルがあります。
肋骨のズレを認識するには、骨盤のニュートラルポジションを取ることが必要だからです。肋骨の位置は骨盤の傾きによっていくらでもごまかしが効いてしまうので、骨盤の理解なくして肋骨のズレを認識することはできません。
 
しかし骨盤のニュートラルポジションを理解すること自体がすぐには難しいので、講座では指導者の客観的な視点から骨盤のニュートラルポジションを作ります。
 
このようなプロセスを経て、骨盤に対して肋骨がかなり前に出ているということに本人が気づくことができるわけです。認識できたことは修正できる可能性に含まれていきます。
 
肋骨は「体幹」をつくるメインの骨なわけですから「肋骨=自分自身の具体的な所在地」と認識しやすいのかもしれません。その中心の位置がそもそも狂っているということを本人が手応えとして実感するなんてことは、なかなか難しいことです。
 
しかもこういうことって興味がない人には全く興味がない話だと思うので、本当に生徒さんたちにはよくぞ私の元に来てくださいましたねっていつも思います。
 
福井や愛知からお越しになった方も、「こういう話を周りにしても全く共感されない」と言っておられました!笑
 
ちなみに骨の話ばかり書いていますが、骨が正しい位置にあれば神経や血管、リンパ管などの位置も正しい位置になるわけなので、骨の動かし方を変えていくことで起こる反応は色々なので面白いですね!
 
講座のあとの懇親会でも色々な話をしましたが、こういった「動き」から始まる身体の話がもっと一般的になればいいのにねと話していました。
 
確かに当事者本人が勉強し、実践しなければならない方法ですが、まだまだ一般的に知られていないだけで興味を持つ人はもっといっぱいいるだろうなとも思うんですよね。
 
ということで、今後も地道な活動をしていきたいなと思います◎
 
ご参加の皆様、本当にありがとうございました!
またぜひ対面講座にお越しくださいね。