50代女性の身体が変化したプロセス

現在DBボディプログラム受講中の
53歳の生徒さんの変化の過程のお話です。
 
レッスンは1月からスタート。
当時、両膝が曲がらず、
仰向けに寝る動作も一苦労。
痛みで正座ができない状態でした。


 
右仙骨から腰にかけて痛みもあり、
痛みでレッスンが思うように進まない時期もありました。
 
この生徒さんは長年、武術の先生もされていて
身体の使い方や筋肉についても、ある程度、知識をお持ちです。
 
でも、最初はなかなか思うようにいきませんでした。
エクササイズを行うと、患部が痛くなるのです。
(ということは、何かが間違えている、ということなのですが)
 
そんなときは、気持ちも落ちて当然です。
 
色々会話して、状態を調べていく中で、あることが見えてきました。
 
それは、エクササイズを行うとき、
まだ相当、力が入りすぎているのではないか、という疑問です。
 
力みすぎると、アウターマッスルばかりが働いてしまうのですが、
アウターマッスルは関節がズレないように、ガッチリと固める役割があります。
 
だから、歪みがある状態で、アウターマッスルを鍛えるということは、
その歪みを固定させてしまうことになるんです。
 
そのためまずは、関節の正しいポジションや動かし方、
それを支えるインナーマッスルの使い方を学び、
そこから筋肉を強化していくことが、本来は望ましいです。
 
前々回のレッスンで、基本の「き」に立ち返り、
骨盤底筋と腹横筋しか使わない感覚を理解するために、1時間、使いました。
 
それが功を奏して、2週間後の次のレッスンで、
劇的に変化した姿を見せてくれました。
 
まず、正座ができるようになり
右仙骨の痛みなくエクササイズができるようになり
そして、体重まで、2.6kgも落ちていました。
(それまでの3ヶ月半はほとんど変化がありませんでした)
 
ご本人も以前と比べて身体をかなりスムーズに動かせるようになり、
すると、気持ちが明るく前向きになり、
腹十分目までご飯を食べなくても平気になった、とのことでした。
 
スタート時の体重は59kg。
そして今日のレッスンではさらに減り、55.1kgになっていました。
 
ここ3週間の自宅でのトレーニングとしては、
呼吸とインナーマッスルを使う、とても地味なエクササイズを
15分程度行ってもらっただけです。
 
でも、この都合の良い面だけを切り取って認識してはいけません。
 
その生徒さんにとっては、
1月から3月中旬までの期間で9回のレッスンを経て
やっと理解できた感覚なんです。
 
でも、適切に骨格の歪みを矯正しつつ
しかるべき筋肉を使う練習をし続けると必ず反応してくれます。
 
筋肉は年齢関係なく、いつでも鍛えることができます。
 
ただし、骨や靭帯は、加齢による劣化がありますから、
故障せず、歪みを整えながら筋肉をつけていくには
それなりの手順をとったり、適切な手段をとることが必要です。
 
それは時にとても細かくて地味でもあるのですが、
私は、そういうことを、ちゃんと生徒に教えたいです。
 
そうじゃないと、結局は別人と呼べるほどの変化をしきれず、
元に戻ってしまうからです。
 
身体の使い方のくせを変えていくレッスンだからこそ、
それなりにお金をいただいています。
 
そして、生徒さんの大切なお金をいただくからこそ、
絶対に結果を出さなければ、と思って、
私自身も、最高のパフォーマンスを発揮することができます。
 
人生を変えてしまうほどのプロセスを生徒に経験してもらう。
これが私の仕事内容です。