
自分史上最高ボディを作り上げていくには
“意識”を最大に活用することが必須です。
私たちは日常生活の中で、無意識に
身体の使い方のくせが作られています。
床にある物を取るときに内股にしたり
子供を抱きかかえるときに左の骨盤(腸骨)
で支えて右手でドアを開けようとしたり
車の運転中、左肘をアームレストにつけて運転したり
電車を待っているときなど、左重心に偏って立っていたり
生活の中で気づかぬうちに、無意識でできた動きのくせ。
これは何も考えないで、動いてしまう動作で、
前後・左右・上下にズレているが故に、
そのくせを毎日、何十年とやればやるほど、その歪みは助長されていきます。
それに対して、ストップをかけるのが”意識”です。
私のレッスンでは、一番最初に必ずボディチェックを行います。
例えば、足を肩幅に開いて前屈をしてもらい、
両手を右足の方へ移して前屈した時の脚全体のハリ感と
左足の方へ移して前屈した時の脚全体のハリ感とを比べてもらいます。
このとき、私は
・生徒の反応
・実際の歪み
この2つを見ます。
生徒の反応は様々です。
・前屈の動作をスピーディにぱっぱとやる方
これは、左右差や身体の状態を把握する習慣がないか
アウターマッスルを使いやすい状態である可能性があります。
勢いをつける=アウターマッスルが働きやすくなります。
また、感知できる量が減り、自分の身体の正確な状態を把握できにくくなります。
・動作をゆっくり行った上で左右差がわからない人
これも同じく、自分の身体の状態を感じる習慣がない方ですが、
アウターマッスルを使いすぎる方ではないです。
・わずかな差も的確に感知して言葉で伝える人
ダンサーやアスリート、トレーナーなど、プロの方は当たり前にできることですが
一般人でも自分の身体の状態を把握できる能力が失われていない方も多くいらっしゃいます。
これらは一例であり、一時の状態を述べているだけです。
どんなレベルであれ、”身体に意識を向ける”という習慣を身につけていくと、
誰もが感じる能力を高めていくことができます。
このように、生徒の身体に対する感知能力のレベルは様々なので
トレーナー側は、実は、生徒の言葉を鵜呑みにしていません。
と言っても、鵜呑みにしているトレーナーが多いと思いますが、
少なくとも、私は私の目で生徒の身体を勝手に判断しています。
例えば、生徒が「左右差はありません」と言ったとしても
実際には右の腸骨付近でひっかかりが見られるケースはざらにありますし、
背そらしチェックだと、大きく右に寄って背そらしをしているとか
首しか後ろに反れていない(つまり胸椎がかなり硬い)など、様々な特徴・状態がわかります。
言っていることと、実際の動作が一致していない人ほど身体の感知能力が低いということになり、
トレーナーは、それに応じて指導をし、段階を経てレベルアップしていかなければなりません。
しかし、どんな状態であれ
・身体に意識を向けること
・意識を向けてエクササイズを繰り返すこと
・意識を向けて日常動作を行うこと
これらの努力で、身体の感知能力は高まり
それは、自分の身体をコントロールする能力アップにつながります。
無意識だと、自分では、おかしい動きをしていることに気づけない状態です。
そのためいつまでたっても動作を改善できず結果が現れません。
そこで、意識をし続け、その結果、意識できる範囲が増えると、
今までおかしな動きをしていたことに気づく瞬間がやってきます。
「あ!私いま、内股になっていた!」というような瞬間です。
無意識を減らし、意識できる範囲を増やしていくには
正しい状態、正しい使い方とはどういう状態か?を理解することが必要です。
「内股は膝と股関節に歪みをもたらす」
「膝とつま先は常に同じ方向に向ける」
「膝の向きは骨盤(腸骨)に対して内側に向けない」
このような知識を得て、初めて意識することができるからです。
この世界は重力に支配されていますから、
重力に対して、人の身体の骨格はどのように動かすべきかというルールは、
原理・原則としてある程度決まっています。
その原理・原則を知り、それができているかどうか
自分の身体に意識を向け、修正していくことで
無意識で身体を動かしているだけではたどり着かなかった
自分史上最高ボディに到達するということです。
私自身、ただ単に運動しているだけではこのようなボディにはなれなかったと思います。
細かく身体の動作を知り尽くしてそれを実践した結果が今です。
ちなみにこれが理解できると、最高ボディを作り上げるのに、過度な運動も必要ないとわかります。
10分あれば、腹部のインナーマッスルが翌日筋肉痛になるくらい、鍛えることは簡単です。
ちなみに私は、内面においてもこれと似たような訓練を行っています。
相手に何か言われたとき、
何も考えない状態で反応するのが自動機械的反応。
それに対して意識とは、反応に対する反応、に対する反応、に対する反応、に対する反応、、、、
と、反芻し続けていくことです。
反芻し続けた意識が自動機械的な思考ではなく、主体性や自由を生み出します。
身体も内面も、意識の反芻をすれば、高次化していくことができるのです。