身も心も委ねる技術

身体の使い方を教えるって
時に、その人のセルフイメージまで
変えてしまうことができてしまいます。


 
立ち居、姿勢、振る舞いが変わるのだから
小バカにされがちだった人が
そういう扱いを受けなくなったり
物事を点でしか捉えられない人が
線で捉えられるようになったり。
 
少しずつ、少しずつですが、その変化は確実に起きています。
 
私は身体を自由に操れるので「身を委ねる」のが得意です。
 
例えば、バレエの先生が私の身体を触ってより正しい位置に導くとき、
先生が動かそうとしている方向に何も抵抗せずに同調する感覚です。
 
触られたところだけの力を抜くということも
もちろんコントロールできます。
 
この感覚は、私の精神にも良いヒントを与えてくれます。
例えば、受け入れ難い辛いことが起きても、その状態を徐々に受け入れていき
自分の中に取り込む、またはその状況に自分が溶け込むという感覚があります。

変化するときは、必ず何かしら圧力がかかります。
そのとき、私を動かそうとしている方向に抵抗して
今までの場所に留まろうと力むのではなく、
その力を抜いて今までとは違う場所に進む感覚は
身体を委ねられるからこそ、心も容易に同じことができるのではないか
と感じています。
 
元々の気質として、我が強い私にとって
心の力を抜くこと、心を委ねる技術というのは
とても必要で、役に立っています。
 
私が知っている身体づくりは
そんなことまで教えてくれる素敵な魔法です^^
 
生徒さんにレッスンをしているときというのは
私のそのような能力の一部をその生徒さんに
受け渡しているような気がします。