
なぜ身体が変わるのか
身体はどうしたら変わるのか
どうしたら美しくなる方へと変えていけるのか
答えのカギは〈動かし方〉にあります。
この動画は同じ動きを繰り返しているように見えますが、実は同じ動きをしていません。毎回、完璧なプリエを目指して、自己ベストを更新しようとしています。
コントロールできる筋肉の細胞を1つでも増やそうと意識して動かしているのです。
(そのためには骨と筋肉の知識が多い方が、つまり動作の解像度が高い方がより目的が適います)
私たちが唯一自在にコントロールできるのは、”自分の身体の筋肉の一部”のみです。
でもそのことをよく理解していないからこそ、思い通りにいかない身体に対して過剰な不満を感じてしまうこともあります。そういう思考に陥りやすい人は、〈本来、身体は自分自身で制御できないものである〉という視座を持っておくことも大切です。
制御できないものだからこそ、筋肉を使って自分の身体をコントロールする技術が様々な形で伝承されています。武芸、舞踊、芸術、儀式なども、目的の一部として身体(=心身)の制御が含まれているのではないかと思います。
コントロール(=制御)の反対側が〈自動化〉です。
自動化とは、〈無意識のくせ〉のことです。
無意識のくせは環境によって作られていきます。
環境とは、骨格や体質を含め、暮らしの環境のすべてのことです。
それだけでなく、自分の身体や自分自身を他者にひどく扱われた経験などがあると、そのとき適切なケアをしなかったケースほど、自分の快/不快を感じる機能を弱めてしまう傾向もあります。このように、様々な環境要因で無意識のくせは作られていきます。
それで何事もなければ良いのですが、それによって様々な問題が生まれます。
痛み、歪み、重だるさ
むくみ、しびれ、機能低下
思考停止、感情/感度の劣化
コンプレックス、自己嫌悪、精神病
身体が元気だと、心もイライラしづらいし、感情に左右されづらくなると思うのです。
そしてなんなら、自分から元気を周りに振りまくことだってできると思います。
私は最低限のケア(足裏と背骨の調整)をして、バレエのバーレッスンを行うと、全身の血のめぐりが良くなり、本当にエナジードリンクを飲んだときみたいに、元気になってしまいます。身体が喜んでいるのがとてもよくわかります。
この状態は、筋疲労をほぐすだけではなれません。
筋肉をしっかりと働かせることが大事です。
さらには冒頭の意識をもって、自分の身体を自分の力でそのときの最高を目指して動かそうとすることで、得られる成果だと思います。
ほぐす手段の最高到達点は〈現状維持〉
筋肉を発揮する手段の最高到達点は〈現状の外〉
でも筋肉を無理やり発揮しようとするとどこかが故障します。
それを回避するには、〈動作に関する知識とスキル〉が必要です。
これらの重要性に気づけると、見える世界が変わります。