
ある一つの技術。
自分をうまく操る技術。
荒波に対しても凪に対しても、
どんな世の中でも自分との間にバランスをとれる技術。
自分の身体を感じながら生きるというのは、そういう技術のこと。
自分の身体で世界を感じとる。
そしてその受けた影響によって、自分をどう動かすか、自分がどう動くかが導き出される。
自分をうまく操るとは、
自分が最低な人間にならないようにするためでもある。
愚かな部分が表に出て、自分や自分以外のすべてをなるべく傷つけないようにするためでもある。
そうならないように、
普段から自分に嘘をつくことを許さない。
それはある意味、自分を信用しない前提で自分を見るているということ。
そして自分に嘘をつかないことを継続しているうちは、自分を信じることができるということ。
私はそういう風にある気がする。
ただそれでも、自分が良いときは
他の誰かが悪いときかもしれない。
悪いときの誰かがいるから
自分が良いときでいられるのかもしれない。
その逆も然り。
それを忘れてはいけない。
少なくとも、自分の反対側の存在なくして、今の自分はありえないはず。