身体のサインを無視して生きるか
身体の声を聞いて生きるか
あなたはどちらでしょうか？
私の投稿を見てくださっている方は、圧倒的に後者が多いでしょうか。
でも、声を聞かなきゃと思いつつ、ほったらかしにしている人も多いのでしょうか…？
身体の声を聞くのは面白いですよ。
身体の声を聞くには、まず、身体のことを知ること。
重力と身体の関係性とは、理にかなった動きとは。
筋肉とは、骨とは。
どうしたら循環が起こるのか。
筋肉はどのように疲労し、傷つき、回復するのか。
そしてその上で、エクササイズやセルフケアにおいて、”正しいやり方”を知ることが大事。
このような前提知識と正しいやり方をきちんと知った上で身体を動かしていけば、今まで聞こえてこなかった身体の声を聞き取れるようになるんです。
一つのエクササイズをきちんと教えるには、本来は2,30分かかります。そして、そのエクササイズを教えるための前提知識を素人に教えるためには、本来は少なくとも5,6時間くらいは必要です。
InstagramやYouTubeなどで色々なエクササイズが簡単に紹介されていますが、素人が自分の判断で行うのはあまり良いとは思えません。
それはテキトウに実践することで故障のリスクが高まってしまうこともありますが、そもそも、その人の問題を解消するために適切な手段かどうかも、素人では正しく判断できないからです。
例えば、美脚エクササイズとしてスクワットをチョイスする場合、そのスクワットのやり方によっては、逆に筋肥大を引き起こしますから、逆効果になるということも十分ありえます。ふくらはぎを引き締めたくてカーフレイズ的なことをするのも逆効果です。（カーフレイズとバレエのルルヴェは似て非なるものです）
エクササイズ指導も、本来は診察&処方箋が必要だと思います。
あるいは私のメソッドを長年学んでくださっている生徒さんは、自分自身で正しく判断し、適切なメニューで、適切なやり方で運動やケアを行うための知識を積んでいるので強いです。
ちなみに、私が目指しているのはいつも、「元に戻れない世界」です。
現状維持ではなく、今までの自分ではない自分になるやり方で身体づくりを指導しています。
今日来られた50代の生徒さんは、自分の身体を好きになったことがないとのことで、身体の声を聞こうと思いつつも、ずっと後回しにしていました。40代で大病を患ったこともあり、初回のレッスンはかなり大変な状態でしたが、アドバイスを愚直に守って実践され、毎回、面白いほど変化を遂げていました。今日は4回目のレッスンで、私の指が折れそうなほど硬かった筋肉が随分柔らかくなり、明らかな回復を感じました。
年齢は関係ないなぁとつくづく思います。
身体はやっぱりすごいんです。
すごいポテンシャルを持っています。
身体が回復したがっているというか、回復を喜んでいるように感じます。
今日来られた40代の生徒さんは、3年前にジムのパーソナルトレーニング中に腰を故障した方。
まともに歩けるようになったのが半年後とのことで、相当ひどいぎっくり腰でした。
3月半ばからレッスンを受講。その時点でも、階段の拭き掃除を終えた後、姿勢を直すのに時間がかかるくらいの状態でしたが、骨格矯正やセルフケアの指導、エクササイズの指導を行い、6月半ばころにはほとんど痛みはなくなりました。
まずは第一目標クリア。
ここから足の変形や肩の変形を整えるプロセスに注力していきたいなと思っています。
施術やケア、綿密なやり方でのエクササイズによって、細胞たちがどんどん回復していくプロセスは本当に面白いです。生き物ですから、草木が育っていくのと同じような感覚になります。
「あなたの細胞はちゃんとサインを発してくれてお利口さんですね」なんて話したりします。
身体に異常が出たとき症状を抑えるのか
生活（運動・メンテナンス・睡眠・食事・ストレスなど）自体を見直すのか
もちろん状態によっては、そのどちらも必要なときはあるでしょう。
私は常に、元に戻れない道をひたすら歩いていきたいです。
身体の声が聞こえる人は、「今ここ」を見失わずに生きることができるのではないでしょうか。
最近、「身体はあなただけのもの」という言葉を見かけますが、私はそうは思いません。
私は細胞と共存しています。
私の身体は細胞たちのものでもあります。
草木を愛することができるなら、あなたの身体の中の細胞も他者として捉えることができるはず。
ホモ・サピエンスの誕生から私までつながった命。
いや、生命誕生。いや、地球の誕生。いや、宇宙の誕生からつながった命のかけら。
私だけの身体ではないから、大事にすることができるのではないでしょうか。
〈information〉
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