1、「意味が分からないと耐えられない=神経症の傾向」

これは、宮台さん(首都大学東京教授の社会学者)のニコニコ生放送番組を見ている時に、よく起きる現象なのですが、宮台さんの話し方は、聞く側に対して、ギリギリ理解できる(か、できないか)レベルでの、抽象度の高い話し方をされます。なので一見すると、テーマから外れたことを話しているように聞こえる方もいます。

例えば、選挙の開票特番で投票率について話している際に、沖縄米軍基地問題や、オウム真理教の問題や死刑制度問題の話を用いて、高い抽象度の領域で〈共通するそもそもの問題点〉についてお話をされたり、政治や社会のことだけでなく、恋愛やアート関連のテーマを話される際に、初期ギリシャ哲学の話を使われるのはしょっちゅうです。

それは、大学教授という教育者として、視聴者の教養を育むために、意図的にされていることなのですが、そういう意図が分からない人は、「早く本題に入ってよ」とコメントをします…

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