5周年を迎えて、手に職をつけるという人生のこと

先月10月27日に、ダイナミックビューティー株式会社はおかげさまで5周年を迎えました。
 
写真は昨日パーソナルレッスンの生徒さんからいただいたお祝い。
 

なんと、ダイナミックビューティーのロゴのアイシングクッキー!
 

 
予期せぬ愛のこもったプレゼントに感激しました。
 
みなさまのおかげさまで、こうしてコロナ禍も元気に仕事をすることができており、これは本当にありがたいことです。起業した8年前からを遡って、学んでくださった方と応援してくださったすべての皆様に心からお礼申し上げます。
 
手に職をつけるという道は、とても面白いです。
それと、自営という道も面白いです。
 
一般的にレッスンといえば、だいたい1レッスン60分で行われているところが多いと思いますが、私はそれだと十分にやりきれないと感じるので、今はパーソナルレッスンは90分、グループレッスンは3時間でやっています。一人一人の身体に対して長い時間を費やして指導する形をとっていることで、見えてくるものがたくさんあるのです。
 
一人として同じ身体はありません。
同じ感触はありません。
みんな、個性があります。
でもみんなはそれを知らない。
 
たくさんの他者と比べないとわからないことだからです。
だから私の仕事は動きの世界の翻訳をすることだなと思うのです。
身体の動きという領域の言語を扱えるから、コミュニケーションをとることができます。
 
その言語は私しかわからないものではなく、勉強すれば誰もが習得できるものです。
 
こういう私の言葉に誠実に耳を傾けてくれる生徒さんがいてくれるから、私はこの社会に動きの価値を示すことができます。規模は小さくとも、私にとっては大きなことです。
 
私の人生はほとんどオリジナルです。
ロールモデルがなかったので仕方ありません。
 
だからこの道を進むと決めた頃から「これはイバラの道になるからな」と自分に言い聞かせ、覚悟して進みました。
 
20代のころはとくに、目の前には道ではなく山があって、頼りないスコップで掘り進めるというような感覚でした。(最近は海原を航海している感覚でしょうかね)
 
19歳から29歳まではすべてアルバイトで最低限のお金を稼ぎつつ勉強をしていました。みじめさを嘆いたことは何度もあります。
 
それでも私の心にはいつも光がありました。
この光がなければアルバイト生活は荒んだものになったと思います。
でも、光があればなんだってやれてしまうのです。
 
とにかくなぜか動きの世界に惚れてしまい、これ以外の道を進むくらいなら死んだ方がマシだと思ってきました。誰に認めてもらえなくとも、私だけは動きの世界の素晴らしさを知っている。それは秘密の宝物を持っている感覚でした。
 
昨今は現状維持や規定の範囲内を選択する人がどんどん増えているように思います。だからこんな私は今の社会ではますますアウトサイダーです。
 
難しいことだとはわかっていますが、私の生き方を真似てくれる人がいないことは正直寂しいです。
 
みんな、何を守るために現状維持や規定の範囲内を選択し続けているのだろうと疑問に思ったりします。
 
戦後、日本の経済は工業化が進み、自営業や農民が雇用者化され、激減してしまったそうです。そのせいで今となっては自営業のロールモデルが少なくなり、選択する人がいなくなったと。
 
それによってますます、日本から主体性がなくなってしまったのではないでしょうか。
 
私は相手の存在を感じて仕事をしているので、機械的にサービスを提供することはありません。ある程度のブレが必ず生じます。すべて私のさじ加減で判断しています。
 
そういう営みの中で、機械的なサービスでは生じないような信頼関係が生まれ、それと同時に私の専門的な経験知や技術が鍛え上げられていきます。
 
ただ生活するお金を稼ぐために雇用者となる道では出会えないものがあります。
 
損得勘定で見定めるなら、私の道はハイリスクなのでありえません。
でも違う物差しでみれば違ってきます。
 
とにかく、私のような者が存在しているのだということを知ってもらえたらと思って書いてみました。
 
学業を終えたら就職ということだけが道ではない、ということをたまには示さないと、社会が息苦しくなってしまうのではないかと思って。
 
私にあったのは、五体満足な健康な身体と、内側から湧き上がる力を押さえ込まないように私を見守ってくれた家族くらいです。(20歳のときに「友達とオールしてくるぅ」と伝え、母がアルバイトに出ている時間を狙って、帰りの電車賃と携帯と水と1000円くらいだけ持って、足にはテーピングをし、ビルケンのサンダルを履いて24時間110kmウォーキングを一人で決行するようなヤバい人なので。もちろん帰宅したとき両親は仰天し、度肝を抜かれた様子でした。)
 
かけがえのない2つの武器に恵まれ、今の私があります。
 
ここ最近ずっと、17歳の友人(男の子。しかも二人)とよく連絡を取るせいか、こういう話をしたくなるのかもです。若い子はまだまだ知らない世界だらけです。アウトサイダー的なものに触れる機会がなさすぎる。人生を棒に振ってもいいのです。もっとダイナミックに生きるやつが増えて欲しい。うまく生きるって、全く面白くないですもん。。世間や社会に忖度してキャラを演じるなんて、今すぐやめていいのです。
 
ということで、これからも天真爛漫なままの私と、ダイナミックビューティーをどうぞよろしくお願いします。
 
 
DBスタジオはクリスマス仕様で生徒さんをお出迎えします♪