不安で眠れないときは

静かな夜などに一人で過ごしていると、急に不安に襲われることってありますよね。お金の不安とか、先行きの不安とか。
 
お金に関しては、不安なときは判断能力が低下していますから何も判断しないでやりすごすのがおすすめです。
 
  
一晩寝て翌日の朝に考えるとか、時間的余裕があれば2、3日忘れたあとに考えるのがおすすめです。そうすると不安な夜に考えたこととは全然違う考えが生まれるはずです。
 
でも不安に襲われることよりももっとやばいことは、不安をなかったことにしようとすることだと私は思います。これはトラウマ的な不安のことではなく、現実問題として考えなければいけないことを無かったことにするというような意味合いです。
 
なぜそういう行為になってしまうかというと、そういう人は「不安を感じてはいけない」と思っているのではないでしょうか。
 
不安を感じることは人間として(生き物として)当然です。あのスガさんがあまりにも「安心安全」を連呼しているので、そういう世界線があるんだと思っている人は実際多いかもしれませんが、「安心」という概念は、そもそも海外にはないのだそうです。「安心したい」というのならあり得ますが、”100%安心”という状態はつまり、不安要素に蓋をして見えなくしただけのことです。(つまり自分の都合の良いように世界の見方をねじ曲げているということです。スガさんのように)
 
不安を感じること自体は何も悪いことではありません。
それよりも不安が目の前にあるとき、どう対処するか。
 
日頃から訓練しておくと、大抵のことはやりすごせます。
大事なことは、「反応を遅らせること」です。
 
反射的な状態=感情に溺れている状態です。
 
感情と自分(思考)に距離を置く訓練を日頃からしておくと、感情的になっているときは考えず(つまり行動もせず)相当冷静になったときに改めて考えることができるようになります。
 
呼吸は心身をつなぐものと言われていますが、普段から深い呼吸ができる身体でいることは、こういう不安が襲ってきたときにも役立つと思います。私は元々、こうみえておっとりタイプなので、高校時代から「物おじしない」とは他人から言われていましたが、今の私はあれから比べても何重にも強化された精神だなと感じるからです。呼吸の訓練がなければ、このような私もなかったと思います。
 
現代社会は呼吸が浅い人だらけです。
本当にこれは大変なことだと思います。
 
生きるとは息をするという意味合いがあります。
古代ギリシア語の言葉でも、「息」が転じて「生きる」の意味を持つようになったのだとか。
 
不安な夜は誰でも訪れます。
不安自体をなくすというより(それは不可能と観念して)不安をやりすごす術を身につける作戦を私はおすすめいたします。
 
では、素敵な夜を♪