開脚を通して自分の身体と対話する

今日は開脚ワークショップでした。
 
ワークショップの目的は、開脚の正しいやり方と知識を理解することです。
 

 
目指すのは180度開脚ではなく、『自分の骨格上、最も正しい関節のポジションを”死守”した上で最大可動域で開脚すること』です。これが守れないと、いくらストレッチをしても可動域が上がらない上に故障を招いてしまうのですが、それを本人が身体で理解するのがなかなか難しいです。そこの理解を深めるのがこのワークショップの一番の要です。
 
そのためには、

・インナーマッスルとアウターマッスルの違いとその感覚

・ストレッチの正しい概念の理解

→伸ばすだけでは理解が足りずむしろ故障を招く原因になりかねない

・関節の構造、ニュートラルポジション、隣接する関節との位置関係の理解

・関節を分離するためのベクトルの意識

このような理論を説明して実践しました。
 
実践では、主に大腿骨のねじれを改善するためのアプローチをあらゆるエクササイズで行います。生徒全員の股関節を正しい方へグイグイ動かしました◎
 
これは体感しないと伝わらないと思うのですが、ほとんどの皆さんが「え~大腿骨って、そういう風に動かすのですかー!!」という感覚になります(笑)
 
もちろんそのときに感じる感覚は、故障につながる不快な痛みではなく、「今まであまり感じたことのない感覚」という感じです。そしてその感覚は最終的には心地よいものに変化します。今日の参加者の皆さんはリアクションが個性に富んでいてすごく楽しかったです◎(という風に書くとSって思われるのですが)
 
骨のポジションって、数ミリずれるだけで使う筋肉が全く変わってしまうのでとても繊細です。急がず焦らず、無理やり身体を支配しようとせず、よく身体を感じて、意識ポイントを守って、正確性を何よりも重視して動くことが大事です。
 
なので〈自分のあり方〉と〈所作〉は深くリンクしていると思います。
こういう訓練の積み重ねが、佇まいにも影響してゆきます◎