われらの縁の下の力持ち「足」

足は身体の土台でありめちゃくちゃ大事な部位なのですが、トレーニング界隈ではどうしても体幹やヒップなどのトレーニング法がわかりやすくて人気が出ます。なので足の細かいことを重視して指導するメソッドはとても少ないように思います。
 

土台である足が崩れたままでは、鍛えるにしても、身体に軸をつくるにしても、柔軟性を高めるにしても、慢性的な痛みを改善するにしても、コリをほぐすにしても、ゆがみを整えるにしても、何においても不十分になってしまうだろうというのが私の考えです。

わかりやすい例が、筋疲労をしっかりほぐしてもらっても、家に着く頃にはまた腰が痛くなっていたり、膝や股関節などの故障の痛みがぶり返している状態です。これは歩き方や足の使い方に問題がある可能性が高いです。しかし本人にとってはその動きは「無意識のくせ」なので、足の使い方がおかしいということには気づくことができません。そして患部にばかり意識がいってしまいます。

「足の使い方が大事だ」と知っている私の生徒さんでさえも、ついつい痛みが出る部位ばかりをフォーカスし、足の動きを全く忘れているという方もたまにいらっしゃいますから、「無意識の動作」とは本人にとっては本当に認識できないものなのです。(もちろん個人差があります)

私はあらゆるレッスンで「足が全身にどれだけ影響を与えているか」ということを実際に体感して理解してもらっています。足を整えるだけで身体の世界がずいぶんと変わってきますよ◎
 
写真は今日のフットセミナーの参加者の方の足。
 

 

 

 

 
 
 

ビフォーアフターを一応撮影したのですが、テーピングをしているからわかりづらいですね!

しかし、足の数々の骨は1mmでも正しいポジションに保持できるようになれば、本人の体感ではずいぶんはっきりと違いを認識できますから、動作が飛躍的に変わります。これは体感しないとわからない部分です。
 
ちなみにこのテーピングは関節の動きには一切制限をかけずに変形を改善する方向にねじり戻し、足裏の筋肉を発揮しやすいように巻いています。

今日は参加者の方がすでに私のメソッドの実践を積んでおられる方ばかりだったので、より具体的で細かいところまで落とし込んで指導できたと思います◎参加者のみなさま、お越しいただきありがとうございました!
 
P.S
私はこのテーピングを巻いて(ビルケンを履いて)20歳のころ、亀岡市から天橋立までの110kmを24時間で歩きましたとさ(しかも一人で。帰りの電車賃だけ持って。お化けよりケモノより人間が怖かったです。良い子はマネしないでね。)
 
しかし帰ってテーピングを取ったときの、むくみが一切ない美しい足の形に感動したものです。もちろん、身体のどこも痛みなく完歩しました。
理にかなった動きは、どこまで動いても故障しないのです◎