誰でもできるバレエエクササイズ

今日は久しぶりのワークショップを実施しました。
テーマは『誰でもできるバレエエクササイズ』。
 
 
『バレエのレッスン』と言わないのは、私が指導する中身はバレエではなく、バレエの要素を使ったエクササイズだからです。
 
私は20歳から”動きの解剖学”を理解するためにバレエを学び始めたので、バレエを教える先生ではありません。私が『バレエ』を語るのはバレエの先生方に失礼だと思うので、そのような意図から言葉を選んでいます。
 
しかし、それはともかく、大人にとってバレエの動きはものすごく難しいものです。いや、子供にだって難しい子にとっては難しいです。
 
でも、バレエの身体の使い方は驚きに満ちています。
 
私はその面白さ、素晴らしさを間違いなく感じ取っていて、私のような途中からバレエを勉強した者でないと分からない視座があります。学ぶまでは、ごく普通の身体の使い方をしていた人間の身体に、バレエの神経回路をインストールしていく作業はとても面白い経験、体感なのです。
 
バレエは見た目以上にあらゆる筋肉を使います。
特にインナーマッスルやミドルマッスルが働きます。
  
一般常識的には、「筋肉を使うと疲労する」というものだと思いますが、バレエの動きは、筋肉がたくさん働いているのに、身体が軽くなるのです。
 
バレエの動きをするときのルールをきちんと守って行えば、自力で自分の身体の歪みを改善させたり、マッサージなどでは得られない循環を全身に促すこともできます。私にとって、バレエはやれば元気になる、回復するので、天然ドラッグだとも思っています。
 
しかし、そのバレエのルールはとても細かいです。その細かいポイントを様々な身体に対して間違いなく教えるのはとても難しいことです。これにはまず「身体の壊れ方」「治し方」の知識と技術も必要であり、また、身体は個人差がかなりあるので、「様々な身体」を知っているという経験値も必要です。
 
そのため、小さい頃からバレエをやっている先生には教えられないバレエの要素があります。私が担うのはその部分です。(もちろん、バレエの先生がこのようなことを勉強すれば無敵ですが!)
 
これからももっと訓練を重ねて、どんな人でもバレエの素晴らしさが体感できるレッスンをやっていきたいなと思います!