ブレない身体づくりをするために(自分の身体と誠実に向き合う)

今日は、継続してレッスンを受講されている方を招いて、今年の身体づくりを振り返る少人数ワークショップを実施しました。

(スタジオから見える富士山と夕日。今日はちょっと雲に隠れていましたが)

 

全身の疲労回復のケアと自分の身体をコントロールするためのエクササイズを2時間たっぷり行い、その後は自身の身体づくりについて振り返り、紙に書き出すことでの気づきや、グループセッションでの、他者の視点から得られる気づきを元に、軌道修正を行いました。
 
・身体に意識を向けることの大切さ
・日常の中で自分の身体に構うための環境づくりの大切さ
・感情によって無意識に食べ物を口にしてしまうときなどの気分の切替法
・自分の身体を”引き受ける”ことの大切さ
・他者や世間がつくった美意識に流されないことの大切さ
・他者と自分を比べることの無意味さ
・自分の身体に触れることの大切さ
・劇的な変化だけを求めず、微差に気づき、喜べる価値観の大切さ
 
このようなことが生徒さんのこの1年での気づきとして上がりました。
 
素晴らしいです。
自分の身体に誠実に向き合われています。
 
ただ「痩せればいい」ただ「キレイでいたい」という反射的な単純な思考にとらわれず、「この身体と一生いきていくんだから、良い関係を作っていかないと」という動機によってもたらされた十分な考察は、必ずその方の身体ににじみ出て、結果として現れます。
 
またその結果は、世間が作った美意識を実現するものでは決してありません。
しかし、多くの人はその人をみて「美しい」と感じるのだと思います。
 
「なぜ、私の身体はいうことをきかないの?」とか
「私の四角いお尻、なんとかしてくれ」とか
「これだけ頑張ってるのに、何も変わらない!」.
 
と思っている状態というのは、自分の身体がきちんと見えていない状態です。

「私の身体、いうことを聞け!」
「お前は私の奴隷だろう!」
 
という態度では、身体の状態を理解してあげられないので、うまくいかないし、余計にストレスをためてしまいます。
 
私は、”身体さん”が主体で、私は身体さんが喜ぶことをする従事者であるという視座があります。
 
身体さんの気持ちがわかるから、身体をコントロールできるのです。
 
あなたの身体さんは、無能ではありません。
小宇宙とよべるほどの、素晴らしい存在です。
自分の身体をダメだと思わせているのは、社会の視座です。
ごく偏った視座から見ているときだけにそういう評価になってしまう。それだけのことです。
 
テクノロジーはいまだに生命を誕生させることはできません。
 
物体の構造や構成が解明され、それを用意したとしても、生命は始まらないのです。
 
なぜ始まり、なぜ終わるのかはよくわからない。
 
そんな不思議な流れの中で私たちは生きています。
 
私が見えている世界があなたにも見えるようになれば、身体との関係性がガラリと変わるはずです。

 
私の身体は、驚きに満ちている!と、分かってしまったら、この世界は一変してしまいます◎