身体にゆがみがあってもできるバレエ

今日はオンラインレッスンの合間にBest Body Club の収録をしました。
今日の収録はバレエの解説動画です。

バレエ教室のバーレッスンでは、最初の方に行われる、『1番と2番のプリエ』(1番から2番のプリエと背骨と手の動きの一連の流れ)についての授業を撮りました。
 
 
バレエ教室では、初心者クラスであっても、プリエの解説から練習に費やされる時間は多くても10分程度だと思います。(それを毎回稽古のたびに練習する)
 
しかし私のクラスでは、まず、1番・2番のプリエの一連の動きを教えるに至るまでに、数えてみたら、9本の動画で合計190分ほどかけて、解説しています。
(見本動画と実践動画を含めるとさらに80分ほどかかります)
 
〈今日の授業を教えるまでに費やした授業〉

1本目 バレエの前提知識

2本目 6番・番の作り方/プリエ

3本目 2番の作り方/プリエ

4本目 1番・2番グランプリエ

5本目 ポールドブラ

6本目 バレエの背骨の動き-前屈・後屈-

7本目 6番・1番の前屈・後屈

8本目 2番側屈

9本目 1番・2番の足の運び

10本目 1番から2番のプリエと背骨の動き←ココ
 
遠回りに見えるかもしれません。
でも、私は近道だと考えています。
 
10本目に至るまでに必要な知識や動きを理解しないまま、いきなり教えるのは、ゆがみや動きのくせのある大人にとってはかなり難易度が高く、苦痛になります。
 
頭で理解しなくてもできるようになるのは、子供なら通用しますが、大人はなかなかそうはいきません。
 
Best Body Club のメンバーには、バレエの先生もいらっしゃいます。
大人には最低でもこれだけ分解して教えないと、きちんと動きを理解できないのだということを、わかってもらえたらなと思っています。というか、大人は頭での理解力に長けているのだから、それを利用しない手はないということです。

もちろん、これをそのままバレエ教室でやるのは難しいと思うので、Best Body Clubのやり方をヒントに、大人への指導方法を工夫してほしいなと思っています。
 
10本目以前は、脚なら脚、手なら手、動きは一つだけ、という風に、かなり分解して解説しており、10本目からは音楽に合わせて手足、全身を動かします。
 
音楽に合わせて身体の動きを言語化すると、まるで同時通訳状態です。(実践動画の私はしゃべりっぱなしです)それだけ難しいことをやっているわけです。
 
バレエはとても素晴らしい舞踊ですが、ゆがんでいる大人にとってはものすごく難しい動きであることをもっとバレエの先生が自覚して、ゆがんでいる人の身体を想像してレッスンをしてほしいなと思っています。もちろん、生徒の中には「そんな細かいことはいいから踊りを教えてください」という価値観の人もいると思います。でも、本当にバレエの素晴らしさを教えたいなら、その生徒さんに身につけてほしいなら、すっ飛ばしてはいけないことが山ほどあるのではないかと思います。
 
生徒の期待に応えるだけが教室のやることではないです。
生徒の視座や世界観を変えるのも、教室の役割だと思います。
 
こんな私から学ぼうとしてくださっている生徒さんたちは、本当にすごいです。
そういう構えの方々に指導させていただけるのは私にとって、とても名誉なことです。
 
 
↓ ↓ ↓ Best Body Club 現時点でのバレエ部門はこんな感じ

 
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