10代から足に関心を持ってほしい理由

コロナ蔓延のピークが去って、少しずつ身体の不調を何とかしたいと思っている方々から、悲痛な叫びとともに私の元にご連絡を下さる方が増えてきました。(自粛要請期間中は我慢している方が多かったのかもしれません)
  
 
身体の不調は、年齢関係なく、誰にでも起こりうることです。
 
だからこそ、本当は、若いうちから身体の使い方を学んでほしいと強く思います。
 
最近では、15歳の男の子がレッスンを受けてくれましたが、15歳でもすでに身体の使い方のくせはかなりついています。(正直、5,6歳から個体差はかなり出てきます。)
 
彼は、私の見本の動きと、自分が違う動きをしていることをすぐに認識しました。
でも、意識して見本と同じ動きをしようとしても、すぐにうまくできないほど、くせのある動きが定着して、骨がスムーズに動かせないといったことが起こるのです。
 
それでもまだ15歳ですから、彼自身が努力すれば必ず、元に戻すどころか、今まで以上にキレイな動きができるようになることも叶うでしょう。でも、継続的な努力が必要な状態でした。
 
私は19歳から身体の勉強し始めましたが、もともと扁平足で、足の使い方を全くしらずにヒールを履きはじめた直後だったので、外反母趾にもなりかけていました。でも、そこから猛烈に勉強を始めたおかげで元に戻すどころか、別人と呼べるほど、本来の私の身体のポテンシャルを発揮できるようになりました。
 
まだ若い身体なので日に日に自分の身体が元気に強くなっていくのがわかりました。そしてそれは年を重ねるほど、あらゆる骨格のゆがみだけでなく、臓器の働きにも大いに成果がでました。
 
もちろん、今は36歳で白髪も見え始めているので、間違いなく老化しています。でも、身体の動きは洗練されていくのです。洗練によってもたらされる恩恵は意外なところからたくさんやってくるのです。
 
まず、若い人に対して思うことは、10代後半や20代の人は、せめて”きちんと足の裏の筋肉を使って立つ”ということだけでも、ちゃんと学んでほしいなと思います。
 
足裏の筋肉でただしく踏ん張れていないと、全てが崩れていってしまいます。
足裏が崩れたまま、激しい運動やスポーツをすればするほど、崩れ具合が加速します。
本人はよかれと思って運動しているのが、アダとなってしまうことが往々にしてあります。
 
もちろん、身体の使い方を全然知らないまま、全く問題なく過ごしている方もいます。
 
でも、40代・50代・60代のどこかで、ある日捻挫をしてそこから不調が始まるとか、足裏で踏ん張れてなくて高い段差から落ちて腰の骨を折るとか、そういうことが起きてしまうかもしれません。そして、そのころに不調が出始めて、身体のことを何とかしようとすると、どうしても、若い時から取り組むよりか、はるかに労力がかかってしまうことは否めないです。
 
このように書くと、40代~60代の人が落胆されるかもしれません。だから本当なら書きたくありません。私が公式メルマガで「若い人は・・・」と書くと「私は若くないので諦めます」とすぐそうやって言葉の自動機械的に反応する人が一人か二人は必ず現れます。
 
そういうときは、(私はこう見えて短気なので)「私がいつ若くない人は諦めろと言った?」「私がどれだけ今、不調の只中で苦しんでいる人のために時間と労力を費やしていると思ってるんだ?」と心の中でキレてますが、私を長年フォローして下さっている方は、私の言葉を誤解なく受け取ってくださると思っています。
 
私の生徒さんはアラフォーやアラフィフが最も多いです。
私がもし諦めていたなら、完全に詐欺師です。
 
ただ、不調が出るということはよっぽどの蓄積があって起こることなので、若い人はもっと自分の身体のことを考えてほしいと言いたいだけです。若い頃の過ごし方によって、十分回避できることはあります。
 
では、今不調の只中の人はどうすればいいか。
 
あなたが本気なら、全力で身体の動きについて学びましょう。
 
一つずつやっていくしかありません。
でも、それでも、今から一つずつやっていくか、今も後回しにするかで数年後の未来は変わります。
 
それに、やってみないとわからないことが多くあって、意外とすんなり身体が動き出してくれるかもしれません。
 
・身体の構造や理論的なこと、エクササイズの目的や手順をを頭で理解する。

・頭で理解したことを徹底的に身体に落とし込む
 
これは稽古です。習字の練習と同じことです。
数回やっただけで身体に落とし込むことはできません。
何回も練習するから、身体の神経回路が少しずつ変わり、今までと違う使い方ができるようになっていきます。
 
両腕を失ってしまった方が、足で何もかもできる姿を見たことはありますか?
私は、足で料理をし、子供のオムツを替え、まつげにマスカラを塗っている女性を映像で見たことがあります。
 
この前は、片腕を失った方が、なんとバイオリンで美しく演奏していました。
ベルトで肩甲骨と弓をつなげて、肩甲骨を微細に調整しながら動かしてキレイな音を奏でさせていたのです。

起きていることは同じでも、どう捉えるかによって人間はどこまでも得るものを変えることができる力があります。
 
「私はそんなにがんばれない」と思う人もいるでしょう。
それはその人の気持ちなので、仕方ないです。
 
私は物事はやってみないとわからないと思っています。
心の底から望めば、人はなんだって叶えることができると思っています。
 
・・
 
今日は暑苦しく書いてしまいました。
 
最後にお知らせを。
 
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