〈高いところにあるモノを持ち上げる〉かかとの引き上げがあるとき

《解説》

  
高いところに置いてあるモノを取ろうとしたとき、普段から足首を動かしていない人は、かかとを高く上げずにただ単に腕を伸ばして取ろうとしてしまいます。
 
そうすると、肩甲骨が上がり、肩の関節がニュートラルポジションから外れることで、広背筋や僧帽筋、下腹部などの筋肉がうまく働かなくなり、それらが支えるはずの重さを、手の指や手首、腕が負担することになります。
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これを長年繰り返し、クセにしてしまうと、慢性の肩こりや、四十肩、ギックリ首などの原因になってしまいます。
 
そして何より、肋骨の形が崩れるので、デコルテの美しさを失ってしまいますし、かかとを上げないことでお尻も垂れていきます。
 
高いところのモノを取る・持ち上げるとき、まず最初は、かかとを最大に引き上げ、それでも届かない場合は、肩をすくめてさらに腕を伸ばすというルールを覚えて、トライしてみてください。
 
このような何気ない動きで、身体は崩れていきます。
でも逆に、動作を変えれば、日常動作が美脚・美ボディエクササイズにもなるのです。