変化するときの必須条件

〈身体を変える〉ということは、〈今までと違う身体の使い方をする〉ということです。なので、変化する前の、今の自分の身体が「こんなもんだろう」と思う水準を上回るか、下回る必要があります。
 
 
例えば、私のメソッドのフットケアは、ゴルフボールで足裏に圧力をかけ、長年蓄積している疲労やむくみを一気に取り除くため、初めて行う方にとっては、とても痛みを伴います。ところが、私の書籍やブログ記事のみを読んだだけで、実際の対面指導を受けておられない方の多くは、「今の自分の身体で許容できる圧力」をかけるのみに留まっている方が多いです。そうすると、変化はさほど起こりません。
 
今の自分の身体が痛いと感じない程度の圧力では、長年蓄積している疲労やむくみを取ることはできません。そうではなく、今までの自分の身体では取り除いたことがない、「奥にある疲労」をきちんと流すからこそ、足裏の疲労が流れ、血液が循環し始めるんです。

他にも例えば、食事面についても、本人は偏った食事になっていることにさほど自覚をしておらず、そのことが身体に大した影響がないと思っていることがありますそのことに気づき、過度に取り過ぎていると自覚できれば、自然と今までの水準を下回ることが、ある程度できるようになります。
 
これは内面においても同様のことが言えます。人は放っておいても移り変わっていくものですが、自分が理想と思う方へと進んでいくには、今の自分が居心地が良いと思うゾーンにいる状態では、理想への方へと進んでいけるはずがありません。変化するには、目指す理想に基づいて、今までの自分ではやらなかったことをやったり、やりすぎていたことをやめることで変化するんです。
 
そのため、望む変化をするには「居心地の悪い場所」にあえていく必要があるときもあります。対面レッスンに通ってくださっている人は、このことをよく分かってくださっていて、自分の身体を理想的な方向へと変化させるために、私の(かなり)痛い施術にも甘んじて受けられます。
 
特に、足指の可動性を失った方が多いため、可動域をつける施術を行いますが、人によっては、亜脱臼している骨を正しいポジションに収めるのと似たような痛みを伴うので、施術の後はとても足が踏ん張りやすくなり、身体も軽くなりますが、矯正をしている状態はとても痛いと感じる方の方が多いです。しかし、それも関節のズレが徐々になくなっていくと、全く痛みを感じなくなり、最終的には「気持ちいい」と感じるようになります。(そういう意味でも、快・不快は紙一重です)
 

 
身体は適切に動かせば、必ず成果が出てきます。でも一般の方の「適切」の認識が、甘いのは当然です。だから私の仕事が成り立ちます。でも、直接指導を受けられない方もたくさんいらっしゃいます。なので、私がこうして書いていることをよく読んで、実践していただきたいです。いかに正確性の精度を高めていけるかということが、変化の条件として大切です。