マラソン〜故障のない走り方とは?〜

今日、お越しになった生徒さんは、元市民マラソンランナー。5年間、月2、300km走って、フルマラソンにも出ていらっしゃいました。

 
マラソンは故障が多く、また、練習をすればするほど、脚が太くなっていったとのこと。あらゆる講習やパーソナル指導を受けたそうですが、結局、何が正しい動きで、何がまっすぐで、何が正しい走り方なのかということが分からなかったそうです。
 
実際に、今日初めて身体をみてみると、かなり足裏の筋肉に疲労がたまっており、歩行やランニングにとても重要な足の拳の関節(MP)の動きもかなり硬くなっていました。マラソン時代には、足底筋膜炎と、大腿筋膜腸炎になっていたとのことでした。
 
そこで、足のあらゆる箇所を約30分くらいかけて徹底的に施術。疲労を取り、足の骨の矯正を行うと、それだけで股関節や背骨の柔軟性まで変化します。この方の場合は、レッスン前の前屈可動域と比べて、15センチほどアップ。指先が床につくところから手の付け根当たりまで床につくようになりました。1度でこれだけ変化できるということは、この方のポテンシャルはかなり見込めます。(ちなみに40代前半の方)
 
マラソンのフォームについて、どんなことを学んだのか色々と聞きましたが、やはり、かなりアバウトな知識ばかりで、本人が何も正解を理解できていないといった感じでした。
 
私は、動作の専門家なので、どんな動きでも、人間、あるいは、脊椎動物であれば、何かしらアドバイスができます。重力と身体の兼ね合いを見ているので、「その動作をこの身体が行うときは、このように動かないと、衝撃をうまく分散できない」というような視点を持って指導します。
 
マラソンは、いかに地面からの衝撃をうまく分散するかということがタイムに大きく左右されるでしょう。そのとき、例えば、5度、左肩が下がったまま、40km走ると、その影響は1km走った時よりも、少なくとも、40倍になります。実際は、どんどん疲労は蓄積されていくので、もっと負担が増大するでしょう。だから、フォームの正確性が、選手生命にも、タイムにも影響します。
 
では、「左肩が下がってしまう原因」を解消しなければいけませんが、その部分の知識が、一般の方はもちろんのこと、プロ選手もコーチも、知らない人がほとんどだと思います。「左肩が下がっているからもっと肘を高く後ろに振れ」これは、素人でも言えるアドバイスです。
 
そもそも、足の着地の仕方によって、膝→股関節→背骨(肋骨)→肩甲骨→頭部がズレていきます。そして、正しく着地するには、正しい立ち方、骨の構造、正しい足の使い方への理解が必要です。ちなみに、着地は結果であって、始まりは「蹴り出し」です。そして、足ばかりにフォーカスするだけでもダメで、「足と体幹部分をどのように連動させて使うか」を習得することが大事です。もちろん、そこには呼吸の仕方も入ってきます。
 
そんなことを色々とアドバイスしていたら、「絶対に多くのマラソンランナーが学びたいと思うと思います」と、言ってくださいました。私も、動作のことならなんでも対応可能なので、マラソンでも、他のスポーツでも、あらゆるダンスでも、アドバイスできたらいいなと思っています。
  
スポーツやダンスなどのチームをお持ちの方、私の動作の講習にご興味があれば、ぜひご相談ください。個人の相談は、パーソナルレッスンで対応しています。(ただし、パーソナルレッスンは、現在予約が満杯で、10月以降になります)
 
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※なんだか変な動画しかありませんが、これしかなくて。今度バリで撮りなおそうかな。