パンプス問題『#KuToo』 について

「靴」と「苦痛」で#KuToo
と言うのだそうです。

女性へのヒール靴強要の廃止を
呼びかける運動とのこと。

このような記事を見つけました。
靴のことなら、言いたいことがあります。

「パンプスを履かなくても良い」
という選択肢すら、与えてもらえていない現状に驚きます。
 
日本は靴文化がまだ浅く、靴をちゃんと履く
ということを教育として受ける機会がありません。

かかとに合わせて履き、指先は1センチの空間を保つこと
これは問題なく靴を履くときの絶対条件です。

しかし、多くの靴は、かかとがきちんとホールドされない構造になっていて、
かかとがズレ、つま先の方へつんのめってしまい、そのせいで足指が正しく使えず
何十年とかけて取り返しがつかないほどに変形し、
膝→股関節→骨盤→腰椎→肋骨(胸椎)→肩甲骨→頚椎へと、全身に対する悪影響を及ぼします。
特に、歩行時に地面から受ける衝撃がきちんと吸収できなくなると、
上に行けば行くほどその衝撃による悪影響が大きくなります。

子供に学校で履かせている上履きは、硬い床を歩くには全く適していません。
でも、現状では子供の大事な成長期に履かせているということを考えると、
日本人がいかに靴に対する知識が低いかということを感じざるを得ません。
 
日本は脱ぎ履きしなければならない環境が多い故に、脱ぎやすく履きやすい靴が流行り、
それが足の使い方を無意識のうちに悪くさせ、
気づいた頃には、O脚、下半身太り、外反母趾などになってしまう方が非常に多いと感じます。
 
私は、基本的にほぼビルケンシュトックの上で生活しています。

 
ビルケンシュトックはブーツもスニーカーもあり、
家の中でもギゼというトングタイプを履いています。

パーティーへ出かけるときなど、おしゃれをするときは、
アルゼンチンタンゴシューズであるコムイルフォーを履いています。

ダンス用のシューズだから、ピンヒールなのに
軸が取れるような作りになっていて、
他のヒールなら、10分で嫌になるのが、コムイルフォーは
半日か〜1日履いていても帰宅後フットケアをしておけば問題ないのです。
  
だから足の拳の関節が硬くならず、拳を出した状態でジャンプしても平気なくらい、
機能を失わずに済んでいます。

↓ ↓ ↓この状態でジャンプできます

 
また、イスに座って作業するときは基本、あぐらです。
普段からウエアで過ごすので、関節に負担がかからない状態が
当たり前ですが、私服を着ていても、家に帰ったらすぐにルームウェアに着替えます。 
 
私は20代のすべて、アルバイト勤務でしたが、いくら時給が高くても、
パンプスを履かなければいけない仕事は、早いと3日、最長2カ月で辞めました。
 
最も助かった仕事は、ビルケンOKで、
あぐらをかいたまま仕事ができるコールセンターの仕事でした。
外資系のコールセンターだから緩かったと思います。
 
足を優先してライフスタイルを作っていくことは、私にとっては当たり前のことで、
実際にそういう環境を作ってきました。
 
なぜなら、それだけ足が与える全身への影響がバカにならないからです。
足や股関節の環境を、なめてかかってはいけません。
身体は一度故障すると、完全に元に戻りません。
身体の知識がない方なんざ、それがきっかけで
身体のレベルが転げ落ちてしまうことはザラにあります。
 
本当に、身体に対して理解が少ない人がまだまだ多いです。
大正生まれくらいの方が歩んできた生活と、私たちが歩んでいる生活は全然違います。
運動量が全く違います。
 
車生活、デスクワーク、通販で買い物を済ませられるこの時代に生きて
大正生まれの方と同じような最期を迎えられるとは、私は到底思えません。
 
これからの人は、身体の使い方を学ぶこと。
意識的に身体を使うことが必要だと切に思います。