日本人の身体から歪みがなくなれば

男女関係なく、日本人は、身体のあちこちが
歪んでいる人が多いと感じます。
自分の身体に無頓着な人が多い。

 
基本的に、身体は下から崩れていきますから、
肋骨や肩、首、アゴなどが静止状態で歪んでいる人は
相当歪んでいるはずです。
 
「なんでそんな肋骨になるまで、放っておいたんだ」
と、思ってしまうことはよくあります。
 
自分の身体から出ているサインを全く無視して、
バリバリ仕事したり、子育てしているように見えるんです。
 
でも、本人たちはそういうつもりは全くなく、
ただ、知らないだけ。ただ、誰にも身体のことを注意を促されたことがないだけ。
そんな感じです。
 
だから私はそこをなんとかしたい。
日本人の身体から、変な歪みがなくなったら
想像すると、嬉しくなります。
 
身体は、瞬間、瞬間、その都度変化しています。
それを感じ取れていないだけで、身体は常に変化しています。
だって、呼吸して血が流れ続けているのだもの、細胞は毎日死んで、毎日作られている。
呼吸を3分くらい止めれば、心臓が動かなくなって、変化しなくなり、筋肉が硬直し、腐っていく。
 
私には当たり前の世界が、他の人にとってはピンと来ていない。
それで、将来、おじいちゃん、おばあちゃんになって、
あちこち身体を痛めて「もう歳だからね。」と言ったりして、
自分の身体は「こんなもんだ」と思っている。
 
逆に、私はどうしてこんなに自分の身体の変化を感じてしまうのだろうと、
自分がナルシストなのか?とか思ったりしましたが、
そうではなくって、私が感じているのは、身体の分野における、
自我に目覚めている人が少ないということなのかもしれません。
 
身体は内面を表していることもある。
 
先日、美智子さまのお姿をTVで拝見した時
「美智子さまの猫背は、天皇と国民に寄り添いたいという気持ちの現れだな」と感じました。
 
というのも、全身が映り、ゆっくりと歩く姿を見た時
重心はまっすぐで、外重心になっていないかった。
つまり、かかとがさほど歪んでおらず、膝も歪んでいないということ。
 
脚は歪んでいないけど、ずっと耳を傾ける姿勢ばかり行ってきたから
あのお姿があるのだろうと思います。
 
素晴らしい人=姿勢がいい人
ということでは決してありません。
そこは勘違いしてはいけません。
 
でも、姿から何か伝わってくるものがあります。
だから、例えばみんなが絶賛している人や、何か表彰された人であっても、
私はどこか違和感を持つこともあります。
それで、その理由が後からわかることもあります。
 
身体づくりの道はとても美しい世界です。
その魅力を、私はこれからも伝えていきます!