デスクワークは、、、下半身太りの温床

デスクワークは、、、下半身太りの温床。
と、書くと
「ガーン。じゃどうしたらいいのよ私は。」
と思わせてしまうかもしれません。

なので、どうしたらデスクワークをしていても
むくまずキレイでいれるかということについて
あらゆる手段を考えてみたいと思います。

まず、椅子に座るとは身体にとってどういうことか。

それを考えるために立っている状態と比べてみましょう。
立っているときは、足に最も体重がかかるわけですが、足裏には筋肉があります。

本来は足裏の筋肉がしっかり働くことで、3つのアーチがドームを作り、
足を強固にすることで体重を支えたり、歩行時の衝撃の分散ができるというわけです。

では、椅子に座るときはどうでしょうか。

座位で最も体重がかかるのが骨盤です。
骨盤の底の部分に坐骨という骨があり、この坐骨があることによって、
座面に対して骨盤を立てた状態で安定的に保持することがでます。

骨盤を立てた状態(=歪みも崩れもない骨盤)を保持するときに、具体的に働く筋肉は

背骨についている脊柱起立筋の中の特に多裂筋と、
骨盤の底にある骨盤底筋と、腹部にある腹横筋です。

でもデスクワークのように長時間座っていると、この3つの筋肉たちは、すぐにバテてしまいます。

人間の筋肉は、ずっと同じテンションで使い続けることが苦手なので、体勢を変えて
使う場所をずらしたり、何かにもたれて一部分の筋肉を休ませたりして使う必要があるんです。

この3つの筋肉が働かなくなると、骨盤は崩れ、座位時の土台である骨盤が崩れることで
背骨も肋骨も肩甲骨も総崩れになります。

(つまり、みんな普段からある程度、崩れた状態でデスクワークをしているということなんです)

ついでに肋骨と肩甲骨が崩れると、肩の位置が狂いますから、腕と手首も総崩れ。。
デスクワークを長年している方で、肋骨がキレイな状態の方は見たことがありません。。。

そこでふと、私はこんなことに気づいちゃったんです。

骨盤には、足裏の筋肉みたいに、座面に対して反発できる筋肉がない。

ということを。

もし、私たちの骨盤の底に足裏の筋肉みたいなのがあって、座った時、
座面に反発できる筋肉があれば、私たちは今よりもっと容易に骨盤を立てて、
座り続けることができるのかもしれません。

そうすると背骨への悪影響がかなり減少しますから、
体幹部分の骨格の崩れは大分防げるようになるのではないかと思います。

そんな妄想はおいておいて、話を戻すと、

多裂筋、骨盤底筋、腹横筋などがバテる

→骨盤が崩れて他も総崩れ

→骨が歪むと余計多裂筋、骨盤底筋、腹横筋が使いづらくなる

→余計骨盤やその他も崩れていく

こういう悪循環がじわじわと起こり続け、立った時もそれらの筋肉や、
その他の筋肉も働きづらくなり、上半身の体重を上半身の筋肉で支えられなくなることで
下半身がその負担を強いられ、下半身太りにつながるというようなことが起きています。

そもそも椅子に座って脚を下に降ろしている状態を長時間行っていれば、
重力がありますから誰でもむくみます。

どれだけ良い姿勢をしていても、脚を降ろし続けているというのがむくみの原因ですから、
姿勢の問題ではないのです。

さて、ここまで説明して、デスクワークが下半身太りの温床ということが
逃れられない感じになってきました。。

でも、解決方法はいろいろあります。

私自身も、2年間、フルタイムでコールセンターのアルバイトをしていた経験があるのですが、
私はやはり、むくんだり、脚が太くなったりはしませんでした。

その頃は、授業とトレーニングを合わせると、月43時間くらい、
ピラティスのトレーニングをしていたので、その影響は大きいでしょう。

それ以外に気をつけていたことは、仕事中、ほぼあぐら状態で過ごすことです。
これは、あぐらが許される職場でないとダメですが、
正直あぐらがダメと言われていたなら、2年も働いていなかったかもしれません、、
私は基本的に、身体を守るための最低限の条件が満たされなければその仕事はできません。

私は股関節が柔軟なので、アームレストがあってもあぐらがかけます。
(オフィスにありそうなアームレストですね)

そして、あぐら状態で骨盤をまっすぐ立てることができるという柔軟性があります。
股関節が硬い方があぐらをかくと、骨盤が立てられず、背骨がまがり、
肩が上がってしまいますので、必ずしもあぐらが良いかというとそうではありません。

その場合は、片脚ずつあぐらの格好にするのがオススメです。
(もう片方は普通に下に降ろしている状態)

そして、もう一つ気をつけていたのは、5分~10分に一度、少しでも体勢を変えるということです。

先ほども書いたように、身体は同じ体勢でい続けることが苦手です。
同じ部位に体重をかけていたらその部位の毛細血管が潰れ、滞ります。

関節も固まってしまいますから、足を組み替えたり、
片方の脚を時には降ろしたりして、ちょこまか動き続けて仕事するというのがコツ。

そして、オフィスではもちろんビルケンシュトック。
鼻緒付きのサンダルはさすがにダメですから、
鼻緒のないタイプのビルケンのサンダルを履いていました。

あとは、自転車で40分かけて通勤していたので、
それも仕事の後の良い股関節の運動になりますね。

身体づくりができている人ほど、日常での工夫が楽になるし、
常に身体が軽い状態でいたいと思うようになるので(快感になる)
自然と工夫して疲れない環境を作っていくということがあると思います。

・・

仕事で緊張するとどうしても前ももに力が自然と入ってしまい、
気づいたらガチガチに疲れてしまっているという生徒さんについては
圧着ソックス・レギンスを使ってみるというアドバイスをしました。

力が入ってしまっても、その悪影響を最小限に食い止めるために
市販のメディキュットのレギンスバージョンを履いてデスクワークをしてみたところ、
結果、意外に効果があり、(波はありますが)
前ももの力を抜く感覚を取り戻していくことができました。

(ちなみに、私は長時間飛行機に乗るとき、何もしなければどうしてもむくみから逃れられないので、圧着ソックスを履きます。すると、10時間のフライトでも問題なしです。)

他、脚を下に降ろして座っているとき、足を椅子にひっこめて足首を
アキレス腱ストレッチの状態のように90度に曲げた状態で長時間いるのはNG。
むくみやすくなったり、足首が太くなるのでダメです。

これは言葉で説明するとわかりづらいので
どのように座ればいいのかは『美脚バイブル』で確認してください。

椅子に座ってゴルフボールフットケアをするのもNGです。
座りながらこのケアを行うと、必ず前ももに力が入りすぎてしまいますので逆効果も生じます。

私は椅子に座ってこのフットケアをしたことがありません。
必ず立って、体重をかけて行いましょう。

・・

などなどいろいろと書きましたが、
デスクワークは毎日長時間行うことですから
身体を守るための工夫をするのは必須だと思います。

たくさんヒントを書いたので、自分の生活にあったものを
チョイスしてもらえたらいいなと思います!