私の大切な宝もの

これ、私が24歳のころに手に入れた大切な宝もの。
それが、この紙切れに書いてあることです。



 

ここに書かれてあることは
私にとってはお金に換え難い、かけがえのないものです。

何もなくて、何もできなかった私を
こんな素敵な人生へと導いてくれたもの。

それが、夏嶋先生から学んだこと。

当時の私は先生がしゃべりだすと
それはそれは相当に目をキラキラと輝かせて
先生の一言一言を逃さずメモしていました。

先生はただ体の使い方を教えてくださったのではありません。
むしろ、そういう具体的なことをきちんと教わった機会はごくわずか。

ひたすら先生がおもむろにお話ししてくださること、
そして、先生の施術や指導を受けるためにお越しになったアスリートや一般人の体を
どう施術し、どう解説し、どう指導されているのか。
自分の推測も交えて、それを一日中メモを取り続ける日々。

そのノートの数は残っているもので、軽く10冊は超えます。
(おもむろに話し出すと軽く2時間は超えることもしばしば。
私にとっては本当に最高の時間でした。)

先生が最初に話してくださったのは哲学的なことでした。

「学ぶと勉強の違いはわかるか?」
「知ると分かると理解の違いはわかるか?辞書引いてみ」
 


 

学とは
術とは
道とは何か。

科学的に考える
科学的にテーピングを巻く
科学的に施術する

 

 

これらの言葉によって
“科学的に検証する姿勢”が私の人生全般における軸となりました。

“人の体は筋肉の特性を理解していれば
氷を使って改善することもできる。
つまり、問題を解消する方法は無数にある。

トレーニング?
氷を使う?
テーピング?
ストレッチ?
それは自分のオリジナルで解消すればよい。”

先生のこの言葉によって、
私は治療家からインストラクターに転向し、

“生徒に動いてもらいながら体の使い方を変えていく”
という方法で、問題を解消するオリジナルの方法を見出しました。

今振り返ってみても、すべての言葉が宝。
私はこのときからずっと同じことを大切にして生きています。

・・

来年からインストラクター養成スクールを始めますが、
手に職をつけてプロとして生きるとはどういうことなのか
というお話しもしっかり伝えていきたいな~と思います。

なんでもそうですが、
何かを身につけるとき、損得勘定で考えるくせが強い人は
私と同じ境地には立てません。
(自分で考えずないくれくれくんは論外)

なるべく短期間に
なるべく効率よく
なるべく楽に
なるべく条件良く
なるべくリーズナブルに

これらを考えるのは全く悪くないことであり
むしろビジネスの観点でいうと、これを追求しないでビジネスは成立しないので、
大切な視点です。

が、何かを身につけるときはこれらを気にする人よりも
「寝食忘れて夢中になる」人の方が圧倒的に有利です。

私は自分の実力をあげていくとき「効率」とはもっとも無縁になります。

むしろ一つずつ一つずつ、何度も同じ練習をして
じわじわじわじわものにしていく。
上をどんどん目指さず、自らそのステージに留まって
どうしても次のステージに上がらないとダメな状況になることで

次のステージに移動するという感じです。

体の勉強も、バレエの習得も、ビジネスも、
全部、そういう取り組み方をしてきています。

するとなぜか、焦ったり急いだりしている人よりも
はるかに早いスピードで、”自分で手応えを感じるほど身についている”
という結果を今のところ、どれに対しても得られています。

実力が確実につくと周りが放っておきません。
自分から上に行こうとしなくてもそういう状況になってしまいます。

そして、実力とは、やった分しか身につきません。
大して努力や研究ができていないことは、それなりの成果しか出せません。
しかし、逆に一生懸命命をかけて行い続けたことは、
それ相当の成果を出し続けられます。

当たり前の話しだけど、ついつい忘れがちになっちゃうのが私たち。
でも、何かに一生懸命になって生きるって、すごく幸せなことだと思います^^