関節リウマチについてわかったこと

先日、関西で行ったパーソナルレッスンで
関節リウマチの持病をお持ちの方が来られました。
 
関節リウマチとは、免疫の異常により
主に手足の関節が腫れたり傷んだりする病気です。
手足の指の関節もかなり変形します。


 
その生徒さんはまだ30歳前後の女性。
症状は主に手にあったのですが
足指にも明らかに変形は見られました。
(小指なんかは完全に脱臼した状態になっています)
 
リウマチになってしばらくは、
季節の変わり目などになると
足裏の指の付け根あたりが腫れて
立てないほどの痛みが出ていたそうです。
 
当然、私が指導している“理にかなった立ち方”もできません。
 
書籍『美脚思考』で私のことを知ってくださり
自分なりに実践してくださっていたのですが
リウマチによる変形を抱えながらでは自力では限界がありました。
 
私のレッスンでどこまで楽になれるか
やってみないとわかりませんでしたが、
その生徒さんは私を信頼してくれていましたので
なんとかやってみようと思いました。
 
私は徹底的に足の機能を回復させるための施術を行いました。
 
普通の方なら、5分程度で終わる指曲げケアに
おそらく4,50分かけて行いました。
 
脱臼した状態と言って良いほど、
反るように変形している小指を正しい位置に動かすと、
ゴキっと言いながら正しい位置にはまり、
縮こまった指が伸びて本来の指の形が見れました。
 
もちろん、はめるときは激痛です。
でも、リウマチの痛さに慣れていらっしゃることと
私を信頼してくれているので、耐えてくれました。
 
触ってみてわかったことは、
「まだ体が若いので指の関節は固まっていない」
ということでした。
 
リウマチは免疫の異常で関節や軟骨を敵とみなし
攻撃してしまいますが、筋肉や骨、軟骨自体は
老化していないので、可動域は十分にある状態です。
 
ただ、私が手を離すと、すぐ脱臼した方向へ指が戻ります。
 
でも、そのケアに4,50分かけて行うことで、
終了時には縮こまった指がだいぶ伸び、
指先まで血が流れているのでポカポカしていました。
 
「地に指が着いている感覚がある」
ともおっしゃっていました。
 
後日、その生徒さんから報告をいただきました。
 
「地に足指が着いている感覚は数日たった今もあり
普段、階段の上り下りでは、足裏や膝に違和感や痛みがあり、
片足ずつ降りることができなかったのに
レッスン後からは何の違和感もなくヒョイヒョイと
階段を上り下りすることができるようになっていて
その感覚は何年ぶりか思い出せないほどです。
骨の正しい位置と動かし方を理解すれば
自分の足でも変わっていけるんだと嬉しくなりました!」
 
という報告をいただきました。
 
今回のレッスンで、体内からのシステム異常によって
関節がひどく変形し痛みを抱えている人でも
「理にかなった方向」に導くことで
症状を和らげることができるということがわかりました。
 
続けていけば、もっと改善できるかもしれません。
 
それにしても、関節リウマチ(つまり、関節がとても変形している状態)なのに
ここまで骨を(激痛なのに)動かされた人はなかなかいないと思います!
 
ある程度技術のいる荒療治ですが、効果と持続は抜群なので
私自身も、本人の受け入れられる度合いを見計らいながら施術をしています。

この写真はリウマチの方の足ではありませんが、わかりやすいので、掲載します。

まず、このように横から見たとき
母趾球よりも指が反っている状態は変形した状態です。

 

 

力を抜いている状態でも指が反り、変形している状態。

 

これを、正しい方向へと骨を動かすのが「指曲げケア」です。
(技術がいるので、見よう見まねでは正しく行うことはできません)
足の拳が見えますよね。これが理にかなった方向に動かしている図です。

 

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