膝痛を救うのは足裏

大阪出張を終え、東京に帰っています。
昨日も今日もパーソナルレッスンで
様々な悩みをお持ちの方とじっくりレッスンしました。

今回は歪みが強い方や症状が辛い状態の方が
多かったのでしっかりと施術したり
矯正することが多かったです。

 

体って、適切に動かしてあげると、
その瞬間にすぐ変わり、体が熱くなったりします。
「温泉に入っているみたいに体が熱くなりますね!」
「腰がフワフワしてます」
と、生徒さんが嬉しそうに言っていました^^

 

私は人の体の辛さや重さがよくわかってしまうのですが、
逆にさっきより大分軽くなって動きが良くなったのもよくわかるので、
そんなときは単純に嬉しいです♪

 

昨日、たまたま「プロフェッショナル 仕事の流儀」を観たのですが、
人工関節のスーパードクターのお話でした。

 

膝が痛い人って、本っ当に多いんだなと思いました。
そして、歩けないほどの膝の痛みになっている方の膝はかなりむくんでいて、
同じ脚とは思えないほどの形で、もう随分前から膝のSOSは出ていただろうと思いました。

 

どうしようもない状態の患者さんを見捨てずに、
結果が悪いときは全部自分の責任と考えて頑張り続けるお医者さんって
本当に本当に心優しい素晴らしい方だなと思います。

 

にしても、動作の研究が専門の私としては、
痛みで苦しんでいる方に言いたいことはたくさん出てきます。
でも、80代で膝を痛めた人に私の考えは直接的には通用しないので、難しいところも感じます。(かなり歪んでいる人に正しい動きをさせるのはかなり酷なんです)

バレーボールを長年やっている女性で膝を人工関節にした方が映っていましたが、
その方のバレーボールの試合で構えているフォームを見ると、
骨盤がこれでもかというくらいに思い切り後傾していて、背骨も丸まっていました。

 

これじゃあ上半身の体重を下半身の筋肉で支えられず、
その支えられない体重はほとんど膝にかかってしまいます。

 

膝を人工関節にしたら、膝は衝撃に耐えられるようになるかもしれないのですが、
フォーム自体を変えなければ今度はおそらく股関節や腰に負担がかかってしまうと思います。

 

そのフォームを少しでも変え、骨盤を立たせた状態で構えないと、
膝が受けなくなった負荷がどこかに移ってしまうだけ・・

 

他にも、膝の人工関節の術後3週間で大腿骨にひびが縦に入り、骨折した方がいました。
その方はとても体重があり、筋肉はありません。やっぱりすごい医者の力によって、
膝自体は頑丈になっても、その他もがんばらないと、膝以外の場所にひずみが生じてしまうのは物理的に当然のことではないかと思います。

 

そこまでの状態になる前に、もっと手前の手前の段階で、
体の使い方を変えることができれば、
手術しない人生を送れる人は多いだろうなぁと思いました。

 

膝は、足の裏の筋肉がきちんと使えていないと、故障します。
地面からの衝撃を受けるとき、一番最初に受けるのが「足」その次が膝。
足がサボると、膝にその分の負荷がかかる。
膝はうまく分散できる場合は、股関節に足がサボった分の負荷がかかる。

 

私たちは重力からは逃れられないです。
使ったとおりに体には結果が現れるわけなので、時間はかかるとは思いますが、
最低限の体の使い方が世に浸透すればいいなと思います。

膝を故障させる立ち方
①親指の先端が浮いている、すべての指に力が入っていない

 

②母趾以外の4本の指が丸まっている

 

膝が故障しない正しい立ち方はこれ。
母趾の先端がしっかり地面についていて、他の4本の指もしっかりふんばっている状態。
つまり、足裏の筋肉をしっかり使えている状態。